Linguaggio dei fiori 14(アルファミ・デビフェリ)

※花言葉シリーズその十四
※デビフェリ
※ただの駄文


↓以下の折り畳みからどうぞ↓

14 Bidens
街の巡回を終えて執務室に戻ると、机の上に小さな花束が置いてあった。
白と黄色の混じった花弁の可愛い花束で、絞りの場所に緑と紫の二色のリボンが巻かれている。
リボンの裾にカードが刺さっているのに気が付き、手に取る。
「『あなたへ』」
ただ一文。
差し出し人すら書かれていないけれど、その文字には見覚えがあった。
少し癖のある、崩れた文字。
デビトだ。
記憶と想いを失くしてしまった、愛しい人。
優しい彼は、失ってしまった恋に泣かないようにと、慰めに花を贈ってくれたのだろうか。
「お嬢様、お時間で…」
「ルカ」
振り返ると、書類を手にしたルカが扉の前に立っていた。
「ビデンスですね。デビトですか?」
「うん」
「…お嬢様、今でもデビトが好きですか。あなたとの時間を失くしたデビトを」
「うん、私はデビトが好き。諦めることなんて出来ない。でも、デビトの記憶は戻らなくても良いとも思ってるの。デビトは、その記憶が辛いように見えたから。…我が儘だよね、私」
「いいえ、我が儘ではありませんよ。お嬢様が悩んで出した答えなら、私は反対しません。でも諦めきれないのは、デビトもみたいですよ」
「どういう事?」
「お嬢様、ビデンスの花言葉は…」


ビデンス…もう一度愛します、真心
アルカナ・ファミリア2本編、『恋は痛み』から『幸せの代償』間の話。

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