Linguaggio dei fiori 13(アルファミ・デビフェリ)

※花言葉シリーズその十三
※デビフェリ
※ただの駄文


↓以下の折り畳みからどうぞ↓

13 Impatiens
夜の帳も下り、空の霞が深くなり始めた頃に、やっと帰って来れた館。
上着を脱ぎ、ネクタイを緩めて、シャツのボタンを外していく。
右目を遮る黒革の眼帯を取り、ベッド脇のサイドボードへと置く。
シャツを脱ぎ、後ろへと撫でつけていた髪を下ろした所で、ベッドの上に薄桃色の花が置いてあるのに、気が付いた。
「インパチェンス?」
なぜ花が置いてあるのか分からず、持ち上げるとカサッと軽い音を立てて紙切れが落ちた。
「メッセージカードか…」
深緑色の紙片には、フェリチータの名前が書かれている。
裏返すと、港近くにある花屋の刻印が記されていた。
「…あー、もしかしなくても、これは勘違いされたんのか?」
苦い顔をしたデビトの脳裏に、港での出来事が蘇る。
今日は諜報部への仕事で港に赴いていた。
伝達と貨物の確認をしリベルタをからかった後、イシス・レガーロに向かって歩き出したデビトの前で観光で訪れていたシニョリーナが倒れてしまった。
幸いただの貧血だったが、彼女を介抱していたのをフェリチータが目撃したのだろう。
「まさか『私に触れないで』の方じゃねぇだろうな…」
少し不安に思い、髪を掻き上げると、花束にもう一枚紙が挿してあることに気が付いた。
「『今日は早めに就寝するそうですので、あまり長居しないように』?あー、優しいねぇルカちゃんは」
ムカつく位整った文字は、お嬢様狂信者の幼馴染みのものだ。
デビトは脱いだシャツを羽織りボタンを軽く留めると、眼帯を着け直す事もなく部屋を後にした。
可愛いお姫様、私のこの目は貴女しか映すことが出来ないのですよ?


インパチェンス…目移りしないで、短気、私に触れないで、強い個性、豊かさ
恐らくルカは部屋の前で待機している(笑)。
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