Linguaggio dei fiori 12(アルファミ・デビフェリ)

※花言葉シリーズその十二
※デビフェリ
※ただの駄文
※暗いので注意


↓以下折り畳みからどうぞ↓


12 Nerine
ふらりふらりと揺れる身体。
点滅する不安定な視界は右側が欠け、失った右目の奥から絶え間ない激痛が押し寄せて来る。
頭の中を満たす耳鳴りが音を遮断して、まるで世界には自分しか居ないように錯覚してしまう。
もちろんそんなことは無い、ただの幻覚だ。
現に目の前にある通りには、疎らながらも人が行き交っている。
いつもの光景、日常。
違うのは自分だけだ。
いつもなら気にならない街の明かりに、無性に苛立ちを感じた。
光の下を歩く気になれずに、足は自然と裏道へと向かう。
ふと、歪む視界に紅が映り込んだ。
驚いて顔を上げると、そこには赤い花弁のネリネが一輪咲いている。
とても綺麗な、紅。彼女の色だ。
ネリネの花に彼女の姿が重なって見えて、慌てて頭を左右に振った。
いつの間にこんなに依存していたのか。
情けなくなって、自嘲の笑みが浮かぶ。
いくら彼女の事を想っていても、彼女を幸せにすることは出来ない。
血に染まり切ったこの両手は彼女を汚してしまうし、闇に沈んだ身体は彼女を未来に連れていけない。
道に咲くネリネから目を背けると、そのまま足を踏み出した。
もう、時間は、あまりない。
意識が持つ内に、全てを終わらせなければ…。
終わりにしなければ、いけない。


ネリネ…箱入り娘、また会う日を楽しみに、幸せな思い出、輝き、忍耐
無印の『友情と運命と』の直前をイメージ。
この時期のデビトの心情を思うと、苦しくて息が詰まります。
お嬢―!早くデビトを救っておくれぇぇぇ!
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