Linguaggio dei fiori 07(アルファミ・デビフェリ)

※花言葉シリーズその七
※デビフェリ
※ただの駄文


↓以下折り畳みからどうぞ↓


7 Hollyhock
「バンビーナ」
名前を呼ばれて振り返る。擦れを含んだ、深い声。デビトだ。
「こんな夜更けにどうしたんだァ?」
「喉が乾いちゃって…。デビトはお仕事?」
そう言いながら、フェリチータはデビトの姿を観察した。
多少疲れが見えるが、いつもの様にしっかりと着こまれた細身のスーツ、自己主張し過ぎないセンスの良い小物に、落ち着いた深い紫のネクタイ。
トレードマークの黒革の眼帯で右目を隠し、金色に輝く左目が星を溶かした白銀色の髪の下で輝いている。
夜に紛れるその腕には、色とりどりの花が抱えられていた。
花を抱えている姿が珍しく、じっと見つめていたら、デビトが小さく笑った。
「妬けちまうなァ。どうせ見つめるなら、花じゃなくて俺にしろよ。なぁ、バンビーナ」
「あ、ごめんなさい。綺麗だったから、つい。不躾だったよね」
「いいや?お前のその熱い眼差し、良いねぇ。ゾクゾクするぜ…うおっと、バンビーナはじゃじゃ馬だなァ。」
振り上げた足を避けられて、むっとする。
デビトは機嫌が良さそうに目を細めて、腕に抱えた花の中から紫色のホリホックを抜きだして、フェリチータの髪に挿しこんだ。
「デュエロ頑張れよ、バンビーナ」
そう言って頭を撫でられる。
その笑顔に影が見えるような気がするのは、なぜだろう。
夜の闇が、彼の影を隠してしまう。
手を伸ばさなければいけない、そんな気がした。


ホリホック(タチアオイ)…気高く威厳に満ちた美、豊かな実り、大志、永遠にあなたのもの
まだ恋人前、というか初期も初期のデビトとフェリチータです。『大志』を持つフェリチータの『気高く威厳に満ちた美』に惹かれ『永遠にあなたのもの』になるデビトってところですかね。


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