Linguaggio dei fiori 06(アルファミ・デビフェリ)

※花言葉シリーズその六
※デビフェリ
※ただの駄文


↓以下折り畳みからどぞ↓


6 Marigold
デビトは先刻受け取った花束を手に、書斎の片隅で本を開いていた。
恒例のお茶会の席で大切なアマータに渡された、小さな贈り物。
フェリチータから送られる品物は、全てに彼女の思いがこもっているし、それを渡してくれる時の幸福に満ちた顔を見られるだけで、デビトの心は暖かくなる。
だがその花束にデビトの気持ちは萎んだ。
中心に咲くクリーム色の大輪の花と、その花を取り巻くオレンジ色の小振りな花。
マリーゴールドの花束だった。
嫉妬や下品な心という言葉を持つその花を、果たしてフェリチータが知っていたかは定かではない。
だが実際、それに気を悪くしたデビトはフェリチータに冷たく接してしまい、自己嫌悪に陥っていた。
沈む気持ちで仕事をしている所に、彼女の口煩い従者がやって来て、書斎で調べなさい、きっと自身を殴りたくなりますよと言って、去っていった。
その言葉に幼馴染の静かな怒りを感じ、デビトは自分でも似合わないと思いながらも、こうして書斎を訪れたのである。
「あー、っと。これか。『マリーゴールド。キク科コウオウソウ属―…』」
そこに書かれているのは、やはりデビトが知っている情報だ。
マリーゴールドの持つ意味。信頼、悲しみ、嫉妬、中には勇者や変わらぬ愛情などもある。
と、一番下に、小さく文章が付加されていることに気が付いた。
「っんだ?『なお、あまり知られていないことだが、マリーゴールドには種類があり、その内、大輪の花を咲かせるアフリカンマリーゴールドの花言葉は―…』」
その文を最後まで読んだデビトは、机の上に置かれた花束を凝視した。
大輪のアフリカンマリーゴールドと、その周囲を守る八重咲きのフレンチマリーゴールド。
デビトは思わず顔を覆って、その場にしゃがみ込んだ。
顔に熱が集まっているのを感じる。
本当に、『幸福』の名を持つ愛しい人は、どれだけ自分を酔わせれば気が済むのだろう。
もう、デビトの全てがフェリチータの物だというのに。
「確かに、俺を殴りたくなるなァ。まいったね、こりゃ」
ああ、なんて罪な女(ひと)!


フレンチマリーゴールド…いつもそばに置いて
アフリカンマリーゴールド…絶望を乗り越えて生きる
でもね、マリーゴールドはあまり良い花じゃないんだよ…(´・ω・`)
人に贈る時には気をつけて下さい。特に西洋圏は黄色い花は嫌悪されます。

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