Linguaggio dei fiori 03(アルファミ・デビフェリ)

※花言葉シリーズその三
※デビフェリ
※ただの駄文



↓折り畳みからどぞ↓

3 Echinacea
人の気配に敏感な己の感覚が、部屋に人が近付いていると訴えている。
耳馴染みのある、石畳を叩くヒールの足音。
コンコンと扉が叩かれた後、予想通り愛おしい彼女の声がした。
跳ねる鼓動を抑え、余裕がある振りをして彼女を迎え入れる。
「オレに用事かい、バンビーナ」
「うん。ビスコッティを焼いたから、一緒に食べよ?」
そう言って柔らかく微笑んだフェリチータは、布が掛けられた御盆を示した。
「フェルの手作りか。良いねェ、丁度休もうと思っていた所だ」
「そうなの?良かった」
フェリチータの腰を抱き、引き寄せてから額にバードキスを1つ。
驚いている間に御盆を抜きとり机へと置くと、椅子を引きフェリチータを導いて座らせた。
デビトも隣の椅子に腰かけて、ビスコッティに手を伸ばす。
「ん…、流石、バンビーナ。うまいぜ」
「ミエーレを使って甘さを控えめにしたの。デビト、甘いの好きじゃないでしょ?」
「そうだなァ、確かに甘いのは好きじゃねぇ。でも…」
ちゅ。
「バンビーナは大好物だァ」
「ちょっ!デビト!」
唇に軽く触れただけだというのに、フェリチータは顔を真っ赤にして慌てている。
初々しいその姿に、デビトは笑い声を上げた後、今度は軽く頬に口付けてから残りのビスコッティを口に運んだ。
むくれていたフェリチータも、溜め息を1つ吐き、御盆に手を伸ばす。
布を取り外しその下からポットとカップを2客取り出すと、ポットを持ち上げてゆるりと揺らした。
ゆっくりと傾けて注ぎ口からカップに中身を注いでいく。
鼻空を擽る香りがいつもの物とは違う。
「いつものやつとは違ェな」
「うん、ルカにね、分けてもらったの。エキナセア。身体に良いんだって」
「へぇ…、ん、良い香りだ」
仄かに甘いビスコッティに、癖のないすっきりとしたハーブティー。
優しさに満ちた、ある日の事。


エキナセア…あなたの痛みを癒します、優しさ、深い愛
※ミエーレはハチミツのことです。蜂蜜入りのビスケットって美味しくて好きです。
幽霊船後の設定です。(全く生かされていませんが)
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