旦で25題④

久しぶり(マジで)の鰤『旦で25題』の更新です(汗)。
こちらのお題は旦の輪さまからお借りしました。

総じてBLEACHの日番谷冬獅郎×黒崎一護です。
嫌いな方はスルーされることをオススメいたします。

*16のみ単品で過去up済みです(汗)。
一応こちらにも載せておきますね。

では続きからどうぞ。



16.はかる
「とーしろー!」
「ああ?」
いつものように大量の書類を裁いているところへ、愛しの子どもが飛び込んできた。
「ちょっと立ってくんねぇ?」
「はぁ?立つのか?」
藪から棒に変なことを言う一護に、冬獅郎は首を傾げながらも席から立ち上がる。
すると、『ガっ――――』という音と共に一護の姿がいきなり視界から消えた。
下を向くと、手に何かを持ってしゃがんでいる一護の姿が。
「・・・は?」
「お!133cm!」
140無いのか~、なんて暢気なことを言いつつ笑っている一護。
その手には、今正に使われていた巻尺(まきじゃく・メジャーのこと)が。
どうやら舜歩(そんなことのために使うな!)を使って、冬獅郎の背丈を測ったらしい。
「・・・一護?」
「あ。わりぃ、ちょっと冬獅郎の身長が知りたくってさ。」
可愛く含羞(はにか)む一護。一護はやっぱり可愛い・・・じゃなくって。
「うん。これなら子供服で平気だな。よかった。」
それは良いことなのか、一護・・・。
何故か無性に泣きたくなった冬獅郎だった。



何これ。一護の性格がまったく違うやん。
因みに、この後の冬獅郎は呆けてしまって役に立たなかったらしいです。合掌。




17.色々限界
冬獅郎が寝ている。
それも一護の膝に己の頭を置いてだ。
いわゆる『膝枕』という状態を一護がしている。
「・・・冬獅郎ぅ・・・。もう、起きてくれよ・・・。」
一月ぶりに冬獅郎の所に遊びにきたら、冬獅郎はここのところ何やかんだで忙しくて寝ていなかったらしく、一護を見た途端、『ねみぃ・・・』と言って、一護の手を引いて十番隊隊舎から冬獅郎の自宅へと一護を強引に引き摺ってきたのである。
そして冬獅郎宅の奥座敷にある冬獅郎の私室に通されると、冬獅郎が人払いをし、呆然としていた一護を座らせると、現在の状態に至ったのである。
「冬獅郎・・・」
すやすやと眠る冬獅郎の幼さの残る寝顔を見ながら、一護は情けない声を出した。
「もう限界だよ・・・。冬獅郎、俺、・・・」
冬獅郎の雪のような髪を梳く。
「足が痺れてるんだっつの!!冬獅郎、いい加減に退いてくれよ!!イテェよ(泣)!!」
彼是2時間近く正座しっぱなしの一護の足は、相当限界のようである。
しかし、幸せそうに寝ている冬獅郎は、未だに目覚める気配はない。
そんな彼が一体何の夢を見ているのかは、冬獅郎と神のみぞ知る・・・なんちゃって。




頑張れ一護(笑)。
途中まで妖しい雰囲気でした~。
期待した方は残念(笑)!
14.たえる で冬獅郎に耐えてもらったので、今度は一護に耐えてもらいましたvv





18.声を聞かせて
一護が風邪を引いた。
といっても、熱が高いとか、酷い悪心がすると言う訳ではない。
ただ、声が出なくなっただけだ。
「だから言っただろう。あんな所で呆けていては湯冷めをして風邪を引くと。」
冬獅郎の言葉に、一護は言い返す言葉がないように、眉を垂れて申し訳ないような表情をしている。
数日前、数十年に一度といわれている流星群が、一護の街に降り注いだ。
深遠の淵のような闇の中、幾千の光が幻想的に光り輝き、そして刹那に闇へと還っていく。
奇跡のような偶然で生み出される、神秘の軌跡たち。
美しいその様に夢中になった一護は、寒空の最中、冬獅郎が訪れ叱るまでそのまま空を眺め続けていたのだ。
「・・・」
一護は、『ごめんな?』と言いたかったらしく、口をパクパクと開閉して冬獅郎に意思を伝えようとする。
「謝るくらいなら、最初からするな。」
一護の言いたいことを正確に理解し、冬獅郎は一護の髪を優しく梳いた。
現世を護る死神代行と尸魂界を守る護廷十三隊十番隊隊長の冬獅郎。
お互い激務のために、ここ数ヶ月は碌に逢うことが出来なかった。
一護は恋愛初心者の上に奥手な性格をしているので、会いたいという気持ちを素直に言葉にすることはなかったし、一方の冬獅郎は出来たばかりの歳若い恋人に苦労はかけさせられないと、知らず知らずの内に、互いに疎遠になってしまっていたのだ。
そして、やっとのことで手に入れられた二人だけの時間。
しかし、その時間も、一護の風邪というトラブルで甘い時間とはちょっと違う時間を過ごす羽目になってしまった。
「早く良くなれ。今日は一緒にいるから。」
冬獅郎は苦笑しながら、髪を梳いていた手を布団の中で縮こまっていた一護の手に重ね、痛くならない程度の力で握った。
一護の手は緊張しているのか、少し冷たくかさついていた。
「・・・早く良くなって、明日にはお前の声を聞かせてくれよ。一護。」
一護が眠りに落ちる直前に冬獅郎はそう言って、一護の唇に軽く口付けを落とした。



あっま~い。
風邪ネタとか、絶対他の作家さんと被ってるよ((´□`))ガタブル。




19.眩む
「馬鹿野郎・・・。なんで何にも言わないんだ、お前は。」
部屋の隅で呆然としている一護の頭を抱え込み、冬獅郎は呟いた。
その声には、まるで己の体を切り裂かれているような感情が含まれている。
黒く澄んだ、強き子供。
光り輝く笑顔を持った、神様の愛し仔。
一護は光に満ちていた。
だが、それ故に、闇を抱えている。
一護の光に眩み、闇に気がつかない者も多いが、近しい者の中にはそれに気が付いている者も多い。
多の中にいて独、光の中に有ってでも闇を従えていた。
それは強すぎる魂が齎(もたら)した、運命。
「こんなになるまで・・・、」
冬獅郎は、そっと一護の手を取り、その指先に愛おしそうに口付けを施した。
何度も、なんども。
そのまま、幾人もの命を救った指を食みながら手の甲に辿りつき、浮いた筋に沿って唇で触れていく。
冬獅郎のその行為に、一護の口から、快楽の滲んだ吐息が噛み殺しきれずに漏れ聞こえてくる。
「泣け、一護。泣いてくれ。俺の前だけで良い・・・、否、俺の前でだけお前の弱さを見せてくれ。」
そう言って、冬獅郎は一護の手を掴んだまま、一護の頭を抱え込んでいた手を背に持っていき、小さな子供をあやす様にポンポンと、リズムをつけて優しく叩いた。
「辛いなら辛いと。悲しいなら悲しいと。苦しいなら苦しいと。・・・寂しいなら寂しいと。」
冬獅郎の言葉に、一護の肩が僅かに揺れた。
「言って良いんだ、一護。お前には言う権利がある。」
我侭をいう権利なんて、誰もが持っている。だが、この強き仔はその権利すらないと、己の弱さを律してしまう。
「言ってくれ、一護。俺は、お前の全てが欲しいんだ。強さも、美しさも、笑顔も、弱さも。だから、言ってくれ、一護。その一言で良いから。」
誰にも気づかれずに傷ついた魂の底にある深い闇を、俺にも半分背負わせてくれよ。
そう想いを込めて一護の顔を覗き込む。
「・・・一護。」
瞬きすら忘れたように動かなかった瞼が微かに震え、その琥珀色の瞳に光が反射した。
そして、一護がゆっくりと瞼を下ろすと、その目じりから、キラキラと輝く雫が流れ出した。
それは、冬獅郎もはじめて見る一護の涙だった。
「とうしろう・・・。」
甘えても、いい?
そう言った一護は、とてもきれいに微笑んでいた。



眩むと聞いて、一番最初に浮かんだのが、一護の強さ(光)に眩んで、一護の弱さ(闇)に気がつかない死神たちの中、冬獅郎だけが気づく。という構図でした。
才能のある人って、どこか孤独な気がします。
一護がそうだったら、冬獅郎に救ってほしいな(笑)!!
多分、というか絶対お題を理解してないよな(^p^)。




20.闇が手招く
最初にそいつに気がついた事の事は、正直に言ってはっきりとは覚えていない。
気が付いたら、そこに奴はいた。
黄昏時の、暗くなり始めた部屋の隅に。
悪夢に魘されて起きた時の、真っ暗な視界の真ん中に。
ふと途切れた会話の、友人に紛れてその隣に。
愛しいあの人の、瞳の中に。
そして、いつの間にか、そいつは俺になっていた。
否、俺がそいつになってしまった。
奴は俺の闇だった。
寂しい。淋しい。
そう言って泣き叫んでいた、心だ。
その心を無視し続けて、そして殺して、腐らせてしまった。
腐敗した心は、沈澱して、いつしか俺の傍で囁く様になった。
寂しいのなら、あの人を閉じ込めてしまえば良いよ。
その力が、自分にはあるだろう?
耳を塞いでもその声は聞こえ続けた。
当たり前だ。
声は、自分が発していたのだから。
『任務が入った。しばらくは忙しくなる』
冬獅郎の手紙が、俺の手の内でぐしゃりと歪む。
助けて。ここにいて。
そう言えない弱い俺に、闇が優しく手招きをしていた。
ああ、俺はもう逆らえない。
俺は、その手を、   。



『11.黒い日輪』に至るまでの一護の心情を書いてみました。
暗い。とにかく暗い(汗)。
そして分かりずらいです。
最後に一護が手を掴んだのか、払ったのか。
その辺はご想像にお任せしますw←





無断転用はしないで下さい。
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