BAD STANDard!!(鰤 任侠パラレル)

※ この話は、『BLEACH・任侠パラレル』です。
一護、コン、白崎(仮)が三つ子という設定です。
そして、何気に一護総受け気味。
嫌な方は、レッツ・スルー。

平気な人は↓からどうぞ☆


BAD STANDard!!

東京の中央近く、都会の喧騒を離れた郊外に、その街はある。
平均的な住宅街と、日本有数の高層ビル群を内包する街の名前は、空座。
空座の中心から南西に位置する南川瀬に、大きな屋敷が一つ建てられている。そこは、広域指定暴力団『尸魂組』の組長・黒崎一心の大屋敷である。

「若。おはようございます。」
「ああ、おはよう。早くから悪いな。」
そう言って、尸魂組若頭・黒崎一護は、声を掛けてきた若い組員に笑顔を向けた。
時刻は朝の6時半。
高校に通う学生の朝としては、常識的な起床時間である。
「魂(こん)と魄(はく)は、もう起きてるのか?」
「あ、いいえ。魄さんは食堂にいらっしゃいますが、魂さんがまだ起きていらっしゃいません。」
「ったく、魂のやつ。相変わらず朝に弱いな。・・・分かった。魂は俺が起こしてくるから、お前はもう戻っていいぞ。」
「はい。」
若い組員は、一護に礼を取ると、そのまま去っていった。
一護は、さてっと、と言うと、双子の弟である、黒崎魂を起こすために、自室の二つ先の離れにある魂の自室へと向かった。
「こーん。入るぞ!」
魂の部屋の扉を軽くノックし、声を掛けてから内側へと開く。
「魂?」
部屋に入ると、そこの空気はまだまどろんでいる。
空気が停滞していると言うことは、この部屋の持ち主はまだ眠りの国にいるということだ。
一護は、小さくため息をつくと、未だ寝ているであろう魂がいるベッドに近づいた。
「魂。朝だぞ、起きろ。」
「・・・んぅ?・・・いち・・ご・・・?」
一護に肩を揺すられた魂は、寝ぼけ眼で声を発した。
「ほら。シャキッとしろよ。」
「うぅ~・・・あと5分・・・」
魂はそう言うと、再び布団の中に埋もれようとした。
しかし、一護がそれを見逃すはずもなく、
「こら!二度寝は禁止だ!」
と言うと、魂の掛け布団をベリッと剥いだ。
「なんだよ~。一護、良いじゃんか~。」
「良くねぇよ。起きろ。」
一護は呆れ顔だ。
双子の弟である魂と、その兄である一護は、外見はまったく一緒であるが、その中身はまったくの正反対であった。一護は、どちらかと言うと、兄である魄との方が性格が似ている。まぁ、魄と一護は遺伝学上は二卵性双生児という間柄で、本来一卵性双生児である魂と一護の方が繋がりは強いのだが。
「んー。一護がキスしてくれたら起きる!」
スコ――――ンッ!!!
魂の暴言に一護が声を荒げようとした時、突然、扉の方から物凄い勢いで黒い何かが飛んできて、魂の眉間に命中した。
哀れ、魂は起き上がろうとしたのだろう、持ち上げていた上半身を、布団の海に再び沈めることになった。
「魂。てめぇは何ボケた事を言ってやがる。」
聞こえてきた声に、一護は扉の方を振り向いた。
そこにいたのは、三つ子の長兄・黒崎魄。
魄は、一護や魂とそっくりの外見をしているものの、特徴的な髪の色が彼らとは異なっていた。一護と魂は太陽を思わせる橙色。一方の魄は、色素の抜け落ちたような白色だ。その肌も抜けるような白・・・というより青白い。それに、瞳の色も、茶色の一護や魂とは違い、金色に近く、白目の部分が黒く染まっている。
そして、一護たちと魄の大きな違いは、魄が車椅子に乗っていると言うことである。
魄は生まれつき足が不自由で、車椅子生活をしている。
本人曰く、『俺の足が悪ぃ分、魂にいったんだよ。』ということらしい。
確かに魂の足はかなり速い。組の中でも、確実に一番早いだろう。
「魄、おはよう。」
「おはよう、一護。」
魄は一護には、にこやかに返す。
「修兵もおはよう。」
「おはようございます、若。」
一護は魄の車椅子を押していた檜佐木修兵にも声を掛け、挨拶をする。
修兵は、魄の身の回りの世話やこの屋敷の警備を任されている護廷九番隊のトップである。(九番隊は最近トップが入れ替わったばっかりだ。前トップは、尸魂組から抜けている。)
一護たちとは幼馴染の一人で、魄の親友でもある。お互いに気心も知れよう。
「って、ハク―――!!!てっめぇ、なにしやがんだ!!」
布団に沈んでいた魂が復活したようだ。
「俺の一護にふざけた真似しようとするからだ。あほう。」
「一護がいつお前のモンになったってんだ!!一護は、俺ンだ!!」
「はぁ?頭打ってイカレたのか、魂?」
「鞄なんぞ投げたのは、お前だろうが!!!それに、俺はイカレてねぇ!!!」
何故この2人は、顔を合わせればいつも喧嘩をしているのだろうか。
一護はため息をつきながら、入り口で言い争っている魂と魄の横を通り過ぎた。
2人は言い争いに白熱していて、そのことに気が付いた様子はない。
「修兵、ここは任せた。」
「畏まりました。」
「悪ぃな。」
「いいえ。お気をつけてください、若。」
事態の収束を修兵に任せて、一護は食堂に向かった。
時刻はすでに7時を回っていた。

「冬獅郎、おはよう。」
「おはようございます、若。」
一護が食堂に着くと、そこにはダークグレーのスーツを着込んだ、冬獅郎が待っていた。
日番谷冬獅郎は、九番隊と同じくこの屋敷の警備と、一護たちの警護を任されている十番隊のトップである。

ここで少し尸魂組について触れておこう。
尸魂組の現在のトップは、一護の実父である黒崎一心で、組員からは専ら『頭(かしら)』とか『頭首(とうしゅ)』と呼ばれ親しまれている。
尸魂組は、基本的に十三の“隊”に分かれている。
隊の総括を担う一番隊。
暗殺や諜報などの裏の仕事を担う二番隊。
空座街の地域を東西南北に分けたときの南側の地区(桜橋、黄松、貴ノ茅)を担当する三番隊。
救護を担う四番隊。
各隊への伝令や配達などを担う五番隊。
西地区(南川瀬、笠咲、空座本町)を担当する六番隊。
東地区(馬芝、三ツ宮、学園町)担当の七番隊。
他の組への外交や顔見せを担当する八番隊。
警護や護衛を担当する九番隊と、同じく十番隊。
一番治安の悪い北地区(北川瀬、弓沢、椿台)を担当する十一番隊。
研究を担当する十二番隊。
そして、顔見せや外交を補助する十三番隊である。
これらの隊を総じて『護廷』と呼んでいる。そして、各隊の隊長は黒服に各部隊の隊華(たいか:隊を象徴する花)の刺青を入れていることから、『死神』とも呼ばれている。

また、一心の直属の者たちを『真血隊(しんけつたい)』と言い、組の中でもかなりの上層部に位置づけられている。真血隊のメンバーは、隊長の浦原喜助を筆頭に、サブリーダーの四楓院夜一、その下に紬屋雨、花刈ジン太、握菱テッサイなどの個性的、且つ、有能な人材が集まっている。

話を元に戻そう。
一護が冬獅郎を連れだって食堂に入り、しばらくすると、廊下から物凄い勢いで走ってくる足音が聞こえた。この足音は、多分、というか間違いなく魂だろう。
魄はこの時間なら、すでに学校に行っているだろう。
「ああ!!一護、もう食べ終わってる!!」
案の定、大慌てで食堂に駆け込んできた魂は、一護がすでに食事を食べ終わり、食後の紅茶を飲んでいるのを見つけて、焦りながら言った。
「お前らの喧嘩に付き合ってたら、遅刻しちまうだろうが。」
一護が呆れながら魂に言い放つ。
「そんなぁ~。」
「んな、情けない声を出すなよ。親父が聞いたら蹴り飛ばされるぞ。」
「良いんだよ、俺は。この組の若頭は一護なんだから。」
「ったく。お前はいつもそう言ってばかりで。」
一護がため息を吐く。
「まぁ、良い。冬獅郎、外に車ぁ着けといてくれるか。」
「もう回してあります。」
「そうか。ご苦労さん。」
一護は冬獅郎を労うと、席を立って食堂のドアに向かった。
「な!一護、もう行くのか!?待ってくれよ!!」
まだ食事の途中だった魂も、一護に釣られて慌てて席を立つ。
「魂、お前はゆっくり食ってから来い。先行ってっから。冬獅郎、行くぞ。」
「はい。」
こうして一護の慌しい朝は過ぎていく。
朝食を一生懸命詰め込んでいる魂を残して。



あとがき、というか言い訳。
やっちまったい。
BLEACH任侠パラレルだよ(汗)。
すんごく好き勝手な設定の上、一護受けか・・・(^_^;)。
でも、書いてて、とても楽しかったけどね!!←あほぅ。
もしかしたら、この設定で、また書くかも。
結構気に入っちゃったVv

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テーマ : BLEACH - ジャンル : アニメ・コミック

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